今日1日で亡くなる方は世界で約15万人もいます。どんなに健康な人でもいつかは必ず、人生にピリオドを打つ日が来ます。せっかくだったら、遺されるご家族に「最後の最後までしっかりした人だった」と思われたくはないですか?遺言書や生前対策の有無で遺族の負担は大きく変わります。ご家族から相続の話を切り出すのは、とても勇気がいるものです。ご自身から相続の話を切り出し、家族会議をリードしてあげてください。
遺言書は遺書ではありません
遺言書とは、死が目前に迫った時に作成するものだと思っていませんか?
遺言書とは、心も体も元気なうちに自分が亡くなった時に所有している財産について、誰に何を残したいのか意志表示をするものです。
遺言は、生涯をかけて築き大切に守ってきた財産の行き先を決める最後の意志表示です。
ご自身の為にもご家族の為にも遺言書を遺す事をおすすめします。
相続手続きは想像以上に大変です。
遺言書の有無の確認にはじまり、相続人の確定、相続財産の調査、遺言書がなければ遺産分割協議、亡くなった方が所有していた不動産や銀行口座の名義変更など、あげていくときりがありません。手続きには期限のあるものもあり、注意が必要です。
また、相続した遺産に借金などがあれば、そもそも相続するかどうかについて「限定承認」や「相続放棄」の手続きを検討する必要もあるでしょう。それだけにかかりきりになれるならまだしも、家族を失った悲しみのなかで仕事と両立する必要があります。
このように遺産相続では、不慣れな手続きをいくつもこなす必要があり対応が難しいこともあります。そのため、相続手続きについて行政書士や司法書士などの専門家に依頼をする人は少なくありません。